人気の高まる医療ツーリズム

医療ツーリズム

医療ツーリズムを理解する

自分が住んでいる近くの医療機関で病気やけがをした場合、診療を受けるのが普通の考え方です。
しかしよりよい医療サービスを受けるために、中には海外に向かう人もいます。
このような方法を医療ツーリズムとか医療観光という風に呼びます。

現在、世界中で50以上の国が医療ツーリズムを自国産業の一つとしてとらえていますが、実はこのような医療目的の旅行は、昔から行われていたことです。
古代ギリシア時代からあって、日本も湯治が医療ツーリズムの一種といえます。
現在の医療ツーリズムの場合、手術を安く受けられるとか、高度な医療技術の受けられるのを売りにしているケースが多いです。
また日本の場合、臓器移植などを受けるために海外の医療機関を利用するケースも多いです。

医療ツーリズムの渡航先

医療ツーリズムの渡航先として多いのは、東南アジアです。
インドやシンガポール、タイ、マレーシアなどが海外からの患者の受け入れを積極的に行っています。
これらの国に共通しているのは、医療技術が優れている割には医療費が安い点です。

先進国の中には、求める医療サービスを受けるためにはかなりの高額の費用を負担しないといけないケースが出てきます。
そこで海外で自分たちが賄える費用での治療を希望する人も多いです。
韓国は世界中でも整形手術の先進国といわれており、日本人の中でも、整形手術を受けるために韓国にわたるケースもあります。

日本も医療ツーリズムに積極的な所もあり、日本の場合、最先端の医療技術が受けられるとともにカントリーリスクが少なく、長期の滞在でも安心して治療が受けられるところを売りにしています。

日本における医療ツーリズムの可能性

日本は決して安価で最先端の医療が受けられるわけではありません。
また円高に振れることも多いので、それほど日本で医療観光に訪れてもメリットの無いように見えますが、実際には、海外の人々からしてみるとかなり魅力的な国といえます。

まず病院の衛生環境の良さです。
医療スタッフから清掃スタッフに至るまで、清潔という概念がきちんと教育されている所は日本を置いて他にはありません。

また治安のいい所も海外から支持されている理由の一つで、家族が一緒に看病に来た場合、ホテルなどに宿泊する必要がありますがホテルで強盗などに遭遇する可能性は低いからです。
また女性が夜道を一人で問題なく歩けるところも日本を置いて他にはなかなかありませんので、このような安全性の高さが支持されています。

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